ドゥカティのすごさ
ドゥカティがすごいと言われているわけは、毎年のようにスーパーバイクでチャンピオンになっていることも理由の一つですが、そのレーサーの元になっている市販車のエンジンが1979年に発表されたパンタ500エンジンをベースに、増改築を行いながら、最新鋭の日本製エンジンに引けをとらないパフォーマンスを発揮しているという驚きの事実です。
現在のドゥカティエンジンのクランクケースの基本的な寸法、レイアウトはパンタエンジンから変わっていません。
クランクシャフトと、ミッションシャフトの位置関係、エンジンマウントの位置が、一切変わっていないのです。
これは、パンタ500エンジンモデルの発表以降全てのドゥカティエンジンの特徴と言えるでしょう。
なお、2V/4V、空冷/水冷も全て同じです。
このエンジンを開発したファビオ・タリオーニ氏の設計理念は、凄いとしかいいようがありません。
空冷2バルブで、わずか500cc/52psで始まったエンジンが今では水冷4バルブ、998ccまで進化しています。